ドローン自動制御とAI物体検出を組み合わせて農作物を食べる鳥を自動で追い払うシステム（AI鳥害防止システム）です。 鳥による農作物への被害は深刻な問題であり、今日まで数多くの防除策が研究・開発されてきました。 しかし、いずれも鳥の慣れにより効果が薄れてしまうため、抜本的な解決には至っていません。 AI鳥害防止システムは、定量的に評価した鳥の慣れに応じて、複数の追い払い装置を自動で切り替えることで追い払い効果を長期間維持し、農業被害の低減を目指すシステムです。 鳥の検知から追い払いまでを自動で行うため、防除にかかる労力の大幅な削減に貢献します。 加えて、リアルタイム画像解析による鳥の検知処理を担う鳥検知デバイスは自由に配置可能で、 ユーザーによる防除箇所の設定・変更に柔軟に対応できます。 実用化に向け、鳥以外の野生動物対策や夜間の鳥獣害対策、盗難対策への応用も研究中です。 AI鳥害防止システムを構成する要素技術として、外部デバイスからのドローンの自動制御、物体検出のためのモデルの開発（学習）、ドローンの保護と充電を担うステーションなどがあります。